他人を試すような事ばかりしてくる人達
たまにいますよね、他人を試すような事ばかり仕掛けてくる人達。
敢えて課題を与えて他人の成長を促す、とか、過ちに気づかせる、みたいな事じゃなくて、
純粋に自分の楽しみの一つとして他人を試す人達がいるんです。
以前、とあるベンチャー企業とお付き合いした時にそういう方がいました。
その会社の社長とナンバー2とで、会社の方針の理解が微妙に違っていた時に、両者から社の方針に関するメールをもらっておいて、そのメールを比較して周りの社員に見せながら笑ってるんですよね。
『ほら、試してみたけどやっぱり二人の間でも方針違ってるでしょ?』
みたいな感じで。
社長とナンバー2との方針のズレを真正面から本人達に指摘して是正を求めるなら、素晴らしい事なんですけど、この人の場合、ドヤ顔で笑っておしまいなんですね。
結局この人が伝えたかったのは、
これを見抜いた俺ってすごいだろ?
ってことだけなんです。
他人を試す行為は、自分の立ち位置を有利にする為のツールであり、自分の凄さを周囲に知らしめる為のエビデンスでしかないんです。
何かそういうのが透けて見えちゃってイヤーな気分になりましたね。
ちなみにその人は自分で会社立ち上げて潰して2回ぐらい離婚しているような豪快な人でした。
自分の社員や奥さんや家族も試してきたのかも知れません。
で、世の中には他にもこういう人達って沢山いると思います。
ただ、最近気づいたんですけど、そういう人達って、頭は良いと思うんですが、意外とトップまでは出世しなかったりするんですよね。
部長や役員ぐらいにはなれるけど、意外とトップにはなれない。
なんでかなあって考えてみたけど、
やっぱこれに尽きるんじゃないかと思うんですよね。
嫌な奴だから。
やっぱ人って嫌な奴と仕事したくないし、それが社長とかならたまらないですよね。
そういう意味では、よほど図抜けた天才でもない限り、こういう人達が組織のトップに立つことってないのかも知れませんね。
アタマは良いんだけど、人間社会への理解力に関して言えばバカなのかも。