偶然一家
大前提として、私は奥さんも息子も愛しているんですが笑、それとは全く別の冷静な観点で自分の家族というものを見つめてみると、
他人と他人が偶然出会って、偶然の積み重ねで子供が産まれて家族になっただけなんだよな、と思ってしまう訳です。
冷めているとかそういうのではなくて。
どこにも運命とか必然というものはなくて、本当にたまたま、あの日の合コンに行ったら今の奥さんがいた訳で。
その後も、割とどうでもいいやぐらいに挨拶メールを返して、じゃあメシでも食いに行きますか、みたいな流れからたまたま付き合っただけなんですよね。
お見合いの方が事前に相手の写真見たりできて、スーツ着ていい食事を出来るわけだから、よっぽど運命的な気がするくらいです。
子供にしたって、言葉は悪いんですけど、たまたまある日の行いが今の子供になった訳で、もし別の日に行っていた場合、全然違う顔の子供だった訳ですよね。
そう思うと、全ては偶然だよなと。
生まれて死ぬまで、ほとんど偶然の連続じゃないかと。これが事実。
今思うと、昔、私の母がそれをズバリと言い当てているような言葉を発した事がありました。
中学生の頃に、食卓で家族でテレビを観てひとしきり笑った後に、母が一言ポロッと、
このメンバーで良かったよね
って言ったんですね。
この時代のこの国のこの家に、たまたま集まった人達。それが家族なんだ。
その時は、普通に「そうだねー」とか言って聞き流していたんですが笑、最近になってあの時の母の言葉って結構深いよなー、なんて思う次第です。
人間というのは、私も含めて、偶然をただの偶然だと割り切ることは出来なくて、やっぱりそこに何かの意志や物語を感じて納得感を得たい生き物なんだと思います。
でも、最近私はこう思っています。
偶然でもいいじゃないか、このメンバーで楽しく生きられれば
ってね。