ライフハック狂騒曲
最近気持ち悪いなと思う言葉の一つに、『ライフハック』というものがあります。
一応定義としては、こんな感じ。
効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫。
という事で、
元々は特にIT系の仕事術を指す言葉だったみたいなんですけど、元の意味から拡大解釈されちゃってて、最近は何でもかんでもライフハックになってるんですよ。
おばあちゃんのポタポタ焼きの煎餅の袋の裏面に書いてあるような、ちょっとした知恵袋みたいなしょうもないやつが笑。
例えばこんな感じ。
退屈な雑用を変える「マインドフルネス皿洗い」のすすめ | ライフハッカー[日本版]
マインドフルネスは、より自分の存在を意識し、注意と集中力を高める実践と心の状態です。これから家で退屈な雑用をやる時は、作業をしながら瞑想をしてみましょう。
無茶言うな。
マインドフルな皿洗いをする人は、よりマインドフルフルネスな状態になることがわかりました。
もはや何言ってんのか意味が分からん。
いやでも、確かに凄いよ?ここまで考えるのは。
でもね、もうね、皿くらい黙って普通に洗えよ、とww
こういう感じの、いちいちポジティブな匂いをさせて『○○をハックする』とかいう気取った言い回しする辺りが、30代IT系の自分からして見ても、うわー何か気持ち悪いなーと思ってしまうのです。
30代以上の読者にしか通じないネタで恐縮ですが、中身は『つるピカハゲ丸くん』並みのつるセコな技なのに、シリコンバレーっぽい魔法の粉を振り掛けて、人生の深い智慧みたいなトーンに変えるのが凄いよ。
例えば、鼻水舐めるとうんまいど〜!みたいなつるセコなネタも、ライフハッカーの手にかかれば、
不思議と生産性の上がるノーズウォーターハック
とかになるのでしょう。
そのうち、ケツの拭き方までマインドフルネスになってきて、『便器をハックする』とか言い出しそうな勢いを感じます。